2017.09.14| 健康

運動好きを育むのに大切なゴールデンエイジとは?連載スタート!毎週木曜日公開


【スポーツ学の専門家に学ぶ全5回の連載がスタート!

日々、成長していくお子さまに、どんな習い事をさせたらいいか、どんなスポーツをさせたら心身ともに成長していくのかと悩んでいませんか。そんなお母さま、お父さまの思いのヒントになるよう、著しく運動神経系が発達する「ゴールデンエイジ」について、全5回シリーズでお伝えしていきます。

第1回目は、日本を代表するアスリートがどんな子ども時代を過ごしていたのかをご紹介していきます。


【第1回】お子さまの運動能力を伸ばすために知りたい!トップアスリートが幼少期にしていたこと


サッカーにも熱中していた錦織圭選手

プロテニスプレーヤー・錦織圭選手は、決してテニス漬けの子ども時代を送ったわけではありません。ご両親の教育方針は、「本人の好きなことをやらせる」でしたので、家族で楽しんでいたテニスの他に、水泳、野球、サッカー、ピアノ、英会話まで習っていたこともありました。

サッカーは小学校高学年まで続けていましたが、結局錦織選手はテニスを選びます。松岡修造さんがコーチを務める「修造チャレンジ(世界を目指すトップジュニアの強化キャンプ)」に招待されて参加した当時は11歳。厳しい練習に時には泣いてしまうことがあっても、好きなテニスの練習を続けました。

そして、13歳の時、アンドレ・アガシやマリア・シャラポワを輩出したアメリカの名門IMGアカデミーへ留学。努力を重ねて才能を開花させ、世界ランキングに名を連ねる選手へと成長したのです。


トランポリンに夢中だった内村航平選手

ロンドン、そしてリオデジャネイロオリンピックの体操・個人総合で2連覇を果たした内村航平選手。今年4月に行われた全日本体操個人総合選手権でも10連覇を果たし、王者の座を守り抜きました。

内村選手の幼少期は両親の経営する体操教室が遊び場で、鉄棒やマット遊びなどをしながら大きくなったと言われています。中でもお気に入りは大型のトランポリン。暇さえあればぴょんぴょん飛び跳ね、自然と空中感覚を身につけていったそうです。

トランポリンはからだが成長段階のお子さまが練習するにはちょうどよく、跳ねる力を利用して、いろいろな技に挑戦できます。ピンク・パンサーの人形で動きのイメージトレーニングをした後、自分でトランポリンを使って練習をしていたといいます。体操選手だった両親が「練習しなさい」と言ったことは一度もありませんでしたが、自分が納得できるまで練習に励む子どもだったそうです。

全身運動の水泳を幼少期にしていたトップアスリートも多くいます。元女子サッカーの澤穂希さん、プロフィギュアスケーターの荒川静香さん、メキシコ1部リーグの名門・パチューカへ移籍した本田圭佑選手も、幼少期に水泳をしていて、それぞれ幼少期に培った運動神経をさらに伸ばして世界ですばらしい戦いをしています。

「ゴールデンエイジ」が運動神経の基礎に

錦織選手や内村選手をはじめトップアスリートの幼少期に共通しているのは、体を動かす機会がとても多かったということです。

いろいろな考え方がありますが、子どもの運動能力発達は年齢に応じて大きく3つの時期に分けられます。それは、幼児期(1~5歳)、小学校1~3年生(低学年)、そして、小学校4~6年生(高学年)となります。とくに小学校高学年は、人生の中で最も運動神経が伸びる黄金期であることから、「ゴールデンエイジ」と呼ばれています。

幼児期は、「走る」「跳ぶ」「投げる」「転がる」など、大人と同じ運動動作ができるようになる時期。その後9歳ぐらいまでは、運動能力の発達はそれまでに比べ緩やかになり、来るべき飛躍期となる「ゴールデンエイジ」に向けての土台を作る期間となります。この時期は、多種多様な運動体験を積み重ねることが大事です。そして、10〜12歳でいよいよ「ゴールデンエイジ」を迎えるのです。


お子さまが小学校低学年までは、まずは楽しみながら体を動かすことが先決。親子で遊びながら体を動かすなどできるだけ幅広い運動をさせ、運動神経の回路をどんどん広げていくことが大切です。

お子さまが「これをやりたい」という思いが固まって、専門的なスポーツ技術の習得に取り組むまでの基礎となる時期を大切にしたいですね。


第2回目は、「一流スポーツ選手が上手に過ごした『ゴールデンエイジ』」こちら




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