2017.12.13 | 水
楽しい親子のお風呂タイムでカラダとココロを健やかに【第2回】
【第2回】
成長に適したお風呂遊び・2歳児編
入浴時間を使って、お子さまのカラダとココロの成長に働きかけることをテーマに「お風呂遊び」をご紹介する本連載。
第2回は、2歳児に適した遊びについてお届けします。(前回の内容はこちら)
お話してくれたのは、イトマンスイミングスクール・玉出校の西井先生。ご自身も4歳のお子さんがいるママさんです。
大前提として、うちの子は2歳だからこれが正解ということではなく、だいたい2歳児によく見受けられる兆候や、平均的なカラダの成長度合いなどを目安にお話していきます。
決して、2歳以上だからこういった動きができなければいけないだとか、1歳だからまだ無理などということではありませんので、もしお子さまが楽しく取り組めそうであれば年齢に関係なく、ぜひ試してみてください。
その際、いくら楽しい時間とはいえ、しっかり見ていてあげないと事故につながる場合もあります。十分に気を付けましょう。
◎2歳児の主な特徴
自分のやりたいことやいいたいことはわかっているのに、言葉にしたり表現したりすることができないため、パパやママにうまく伝わらず、何を言っても暴れたり泣き喚いたり。いわゆる“イヤイヤ”期が訪れます。
親にとってはストレスの大きいこの時期ですが、ごねているときに無理に言って聞かせるのは逆効果です。
まずは子どもが葛藤する気持ちを受け止め、その後で代替え案を出してあげると子どもも落ち着いてきます。
また、自我が芽生える時期でもあるので、ひとり遊びを好みます。自分で楽しいと思えることは集中してできるので、ぜひその好奇心を伸ばしてあげましょう。
◎2歳児におすすめの「お風呂遊び」とは
水に触る、濡れること自体が、子どもたちにとっては非日常的な、特別なことになります。
その変化を受け入れやすくするため、楽しみながら水になじめるよう工夫をしましょう。
①せっけんでヌルヌル遊び
子どものカラダを泡だらけにします。先に自分が座って、子どもをひざの上に乗せます。
するとヌルヌルとすべる感覚が楽しくて、子どもが喜びます。肌と肌が触れ合い、スキンシップにもなるのでおすすめです。
※すべってタイルなどにぶつかってケガをしないよう、注意してあげてください。
②変身ごっこ
髪の毛を泡でアニメの主人公のように立たせてあげたり、サンタさんのひげのようにあごの下に泡の固まりをつけてあげたりしましょう。
鏡に映る自分の姿を見て、大はしゃぎすること間違いなしです!
顔に泡がつくのを嫌がる場合は、手のひらの上に泡をたっぷり乗せてあげて、ソフトクリームの形をつくるなどして楽しみましょう。
③お口ブクブク
歯みがきをするとき、うがいがうまくできずに服やパジャマを濡らしてしまうことありますよね?
でもお風呂の中なら、存分にブクブクしてこぼしてしまっても大丈夫。
うがいの練習にもなりますので、口に水を含んでブクブク・ガラガラ音を立てたり、ピュッとふき出してみたり。
また、蛇口から出る水を自分の手で受けて水を含んだりするなどさせてみましょう。
いかがでしたか?ちょっとした工夫で、お風呂が楽しい時間になりそうですよね。
それでも、“イヤイヤ”期に差し掛かった子どもはお風呂に入るのを嫌がるもの。
そこでイライラしたり、怒鳴ったりすると、パパやママも疲れてしまいます。
そういうときには無理をせず、子どもの機嫌が良いときを選んでお風呂に入れてあげましょう。
ごはんの後にお風呂、寝る前にお風呂などといった決まり事にしばられないことが大事です。
まずはお風呂や水を嫌いにならないよう、楽しませながら徐々に生活のリズムをカラダに覚えさせてあげてくださいね。
<取材協力>イトマンスイミングスクール玉出校 西井先生
【第3回】成長に適したお風呂遊び・3歳児編は こちらから