2018.04.24 | スペシャル
イトマン家お父さんの育児コラム 第4回

第4回 人見知り(月齢6ヵ月)
人見知りをするしないもその子の大切な個性
赤ちゃんを連れて歩いていると、おじいちゃんやおばあちゃんが話しかけてくれます。
そんな時、うちの子はそれほど人見知りをしないのですが、人見知りするしないは赤ちゃんの個性が関係していると言います。
赤ちゃんは生まれた時には真っ白で、その後の環境によって性格が形成されていくというのが、昔の考え方だそうです。
でも、最近の研究で分かって来たのが、後天的ではなく、生まれた時にすでに先天的な個性が赤ちゃんにはあるそう。
その個性にプラスして周りの環境が関わってその子の個性が出来るのだと言います。

だからうちの子は人見知りをするから駄目だ、しないから良いとかではなくて、その子の個性として尊重することが大切なんですね。
成長のスピードもそうですね。
1才になって歩ける子どももいれば、まだ立つのが難しい子もいます。
そういう個人の成長の度合いとかもあったりするので、あまり他の子と比べなくてもいいなと思っています。

親の押しつけではなく子どもの思いを尊重する事
それは水泳も同じです。
チャレンジ精神旺盛で、初めての事でも自分から積極的に挑戦する子もいれば、慎重な子で一歩ずつ石橋を叩いて渡るように、少しずつでも着実に成長する子もいます。
でもスイミングの指導をしていると、「あちらの子は出来るのに、うちの子は出来ない、なぜですか?」と言われる事があるのですが、「それも個性なんですよ」と説明します。
「同じ事を出来なければいけないという事はありません。それはお母さんがそうしたいんですよね」と、僕は正直にお話をしています。
「お子さんは自分で考えながら一生懸命に頑張っているし、自分なりに成長しています。
それもすべてその子の個性であり、性格なのだから比べる事はしないで、長い目で見てあげてください」と伝えています。
自分の子はこうなって欲しいというビジョンはあると思うのですが、それが押し付けになってしまう事もあるので、そこは理解して欲しいと思います。

一方で、子どもが最初に言った事は、やり通させて欲しいという思いもあります。
例えば、「もう水泳やりたくない!」と言う事があったとしても、水泳をやりたいと言った最初の気持ちも、子どもの中にちゃんと生きているはずです。
なので、ちょっと挫折を経験して止めたいと言ったから止めさせてしまうのも、その子の成長を妨げてしまうのかなと思います。
やり抜く事で成長出来る事もあるはずです。
その兼ね合いは難しいのですが、子どもの様子をいつも見てあげて見極めてあげるのが大事なのではないでしょうか。
親のエゴではなくて、その子が最初にやりたいと思った気持ちをきちんと大切にしながら、その思いが行動として続けられるように、親が前向きにやらせてあげる事が大切なのかなと思います。