校舎からのお知らせ

2019年11月17日

【ベビー・幼児・ジュニア】現代の子どもたちの抱える問題“体”


皆様は現代の子どもが抱える問題をご存知でしょうか?

私たち大人が子どもの頃には気にもしていなかった問題が、時代の流れとともに現れ始め、これからの日本を支える子ども達にとって大きな問題となっています。

それは昔の子どもと現代の子どもの育つ環境や取り巻く社会情勢が大きく変化していることが問題です。

今回は、様々な問題の中から「子どもたちの体力低下」についてご紹介します。


★子どもたちの体格の変化

体力の低下が問題となっている中で、実は子ども達の平均身長と体重は昭和60年度と比較すると平均身長は伸び、平均体重も増加していることがわかります。

運動や体格の基となる「体格」は大きくなっているのです。

この変化は主に食生活の欧米化が大きく関わっていると考えられています。

身長を伸ばす要因となるたんぱく質を多く摂取する機会が増え、身長を伸ばす土台が幼少期からできるようになったと考えられています。

 〜体格に関する推移〜

 
身長体重
昭和60年男小6143.2cm36.5kg
女小6145.5cm37.8kg
平成28年男小6145.2cm38.4kg
女小6146.8cm39.0kg

(学校保健統計調査(昭和60年度・平成28年度)文部科学省)



★体力テストから見える子どもたちの体力低下

運動・体力の基となる体格が向上している一方で体力テストの結果は昭和60年度と比較して低下していることが分かります。

〜体力テストの結果に関する推移〜

  握力50m走
昭和60年男小618.35kg9.05秒
 女小616.93kg9.34秒
平成28年男小616.47kg9.38秒
 女小616.13kg9.61秒

(全国体力・運動能力、運動週間等調査報告書(平成28年度)スポーツ庁)



なぜ子どもの体力は低下しているのでしょうか?

それは子どもを取り巻く環境の変化にありました。

「時間・空間・仲間」の3つの“間”の減少は、子ども達が外で運動(遊び)をする機会を減少させ、子ども達の体力低下の原因となっているのです。


時間

テレビ・ゲームの室内遊びが増加し、外遊びなどの運動時間が減少しています。習い事や共働き世帯の増加によって室内で過ごす時間が増加しています。


空間

都市化・自動車の普及により、子ども達が自由に遊ぶ空間だった空地や生活道路が減少しているため、遊びを含めた運動ができる環境が制限されています。


仲間

少子化の影響により、身近にいる子どもが少なくなるため、仲間と遊ぶ機会が減少しています。大人数での外遊びが難しくなり、少人数でテレビゲームなどの室内遊びが増加しています。



★水泳(スイミングスクール)の役割

水泳をすることで体力向上に繋がります。

そして体への効果が高い運動なのです。