校舎からのお知らせ

2020年11月13日

水泳の魅力!No.3「水泳は呼吸器を強くする」

水中では立っているだけでも水圧を受けます。体に水圧がかかると肺の下にある横隔膜が押し上げられ、肺の容積は小さくなります。ただでさえ水圧によって、一回の呼吸で肺に取り入れられる酸素量が減少しているところに全身運動である水泳をするとなると体は通常よりかなり多くの酸素を欲します。ですので息継ぎをする時に、できるだけたくさんの息を吸い込もうとして胸式呼吸になるのは体の自然な働きなのです。胸式呼吸とは、横隔膜の位置はそのままに肺が“横”に向かって広がっていく呼吸法です。胸式呼吸は呼吸時に使う胸の周囲にある呼吸筋が強化され、呼吸機能が向上します。そういった効果が実証され、ぜんそくの呼吸機能の改善のために水泳が用いられるのは広く知られています。呼吸が苦しい原因は水圧ですから、プールから出ると呼吸が楽になります。

例えば登山家は、酸素が薄い高地でも体が十分に動くように平地で足に重りをつけて訓練したりしますが、それと同じ原理です。重りをとったら平地で歩くのが楽に感じるのは、負荷がかかる分、鍛えられているからです。

水泳選手の胸板が厚く肩幅が広いのは、呼吸器が鍛えられ、それに伴い胸と肩の筋肉が発達するからだと考えられます。それほどに水泳は、呼吸器を鍛えることができます。

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