水を通してココロ・カラダぐんぐん!お母さんたちの子育てを応援するマガジン

2018.01.25 | 健康

【医師監修】子どもの風邪は症状を見て! 上手な対処法を知る【第2回】

風邪とは異なり高熱がでて、全身症状を伴うインフルエンザ。感染力が非常に強く、流行すると一挙に広まっていきます。

かかる前に知っておきたいインフルエンザの症状や対処法をお伝えします。


【第2回】

強力な感染力で猛威を振るう インフルエンザを知る! 


高熱と全身症状を伴うインフルエンザ

お子さまが、いつもと違って大好きなおもちゃに見向きもせず、ぐったりしていたり、眠そうにしていたら、体温を測ってみてください。39度近い高熱がでていたら、もしかしたらインフルエンザかもしれません。

インエンザの初期症状は鼻水やせきがでる、食欲がないなど風邪と重なる点があるものの、①高熱を発して、②頭痛、節々が痛い関節痛、筋肉痛、ぐったりするなどといった全身症状がでる点は異なります。痛みやだるさがいつもの活動を制限するために、おもちゃで遊ぶこともできないのです。


夜の発熱は様子を見て、翌日に受診

39度を表示する体温計を目の前にし、幼稚園でインフルエンザにかかったお友だちがいたことも思い出されると、夜でも急いで診察を受けるべきではないかと悩まれるかもしれません。

しかし、インフルエンザの陽性がはっきり確定するのは、発熱して数時間から12時間後。それ以前の検査では陰性を示すこともあり、病院によっては12時間以降でないと検査自体をしないこともあります。

インフルエンザの発熱は、夜間が多いのですが、①意識がはっきりしていて、②水分がとれ、③眠れるのであれば、翌日の受診で問題はないようです。

ただ、抗インフルエンザ薬で症状を穏やかにしたいならば、発熱から48時間以内に服用を開始することが望ましいので、それに間に合うように検査を受けましょう。


診断後は自宅で1週間程度療養

インフルエンザと診断されると、抗インフルエンザ薬が処方されるのが一般的です。インフルエンザの熱は3、4日ほど続く傾向がありますが、抗インフルエンザ薬の投与で発熱期間を短くすることができるのです。小さな子どもは経口薬であるタミフルの小児用ドライシロップを服用します。5、6歳になり吸入ができるようになればイナビルやリレンザなどの吸入薬を選択することもできます。タミフルは異常行動との関係が疑われたことがあり、10歳以上の小児には処方されません。

発熱後5日間は感染を防ぐため保育園・幼稚園・学校は休み、家で安静にします。熱が下がってもウイルスの感染力は残っているため、登園・登校できるのは、解熱後、園児は3日間、小学生は2日間経過してからです。これらは学校保健安全法で定められています。インフルエンザで休んだときは、出席停止として扱われ、欠席にはなりません。すっかり回復するまで自宅で養生を続けましょう。

熱がぶり返すこともあるインフルエンザ

インフルエンザの熱は、いったん下がった後にぶり返すことがしばしば見られます。これは二峰性発熱(にほうせいはつねつ)と呼ばれるインフルエンザの特性で、その後は、解熱し回復に向かっていきます。

しかし、2回目の熱を含め高熱が数日間続いたり、せきがひどくなるなど症状が快方に向かわなければ、肺炎、気管支炎、中耳炎などの合併症の可能性もあるので、病院を受診することをおすすめします。

インフルエンザの合併症で特に気をつけたいのは、脳症で意識がなくなったり、けいれんを起こしたりする場合です。呼びかけに反応しないなど意識障害の症状がみられるときは、夜中であっても病院へ急ぎましょう。

(記事監修/愛育クリニック 小児科部長 澁谷 紀子)

第3回目は、
「うがい・手洗いに、免疫力保持! 風邪・インフルエンザの予防策」です。
どうぞお楽しみに!