水を通してココロ・カラダぐんぐん!お母さんたちの子育てを応援するマガジン

2018.02.22 | 健康

【医師監修】子どもの風邪は症状を見て!上手な対処法を知る【最終回】

特効薬の存在しないお子さまの風邪。唯一の回復方法は、家で安静にして体力をつけ、風邪の症状が治まるのを待つことになります。

最終回では、家庭で行うホームケアのポイントについて発熱時の注意、水分のとり方、回復期の食事メニューなどを紹介していきます。


【最終回】ホームケアのポイント! 

温かく安静にし、栄養のあるものを食べること!! 


発熱当初は温かく、汗をかいたら薄着に

風邪を引いたお子さまは、ぐっすり眠って、栄養をつけながら元気を取り戻していきます。お子さまが十分に休息をとれるように過ごしやすい環境を整えるのが、ホームケアのポイントです。

風邪を引いたお子さまが、最も不快なのは、発熱時のなんともいえない苦しさではないでしょうか。そもそも発熱とは、体に入り込んだウイルスの増殖を抑えるための体の防御反応で、体の中では、ウイルスから体を守る戦いが繰り広げられているのです。そんな戦いの幕開けが発熱です。熱ので始めは、体は熱いのに、血管が収縮して悪寒がします。寒そうにしていたら一枚多く布団を掛けたり、厚着をさせて温かくします。熱が上がり切って暑がり始めたら今度は、布団を一枚はぎ、薄着にして熱を放散させます。お子さまが気持ちよく過ごせるように調整してあげてください。

汗をかいたら、こまめに着替えさせます。そのままにしておいて体が冷えると寒気を呼び起こす原因になってしまいます。健康な時の汗は入浴でさっぱりと洗い流しますが、熱があるときは解熱するまで入浴を控えます。体を拭いてあげる程度にして体力の消耗を抑えるほうがいいのです。


脱水症状には注意! 十分に水分を補給

発熱時は、特に水分をとるように心掛けてください。ただでさえ、発熱時には吐く息や汗でいつもより多くの水分が失われていきます。また、飲んだり、食べたりしづらくなっていると十分に水分補給ができていないことがあります。それらが相まって脱水症状を起こしかねません。

食事がきちんととれていれば、水分補給するのは水、お茶、湯冷まし、麦茶、お子さまの大好きなリンゴジュース、その他の果汁など何でも構いません。ただ、水やお茶だけを飲んでいると、体内のナトリウム濃度が低下するとともに、血糖値も下がるので配慮が必要です。

食欲がなく食事がとれていない場合は、通常なら食べ物からとっている糖分や塩分を補給するために、イオン飲料などを上手に活用するといいかもしれません。


ゼリーやおかゆを上手に活用して栄養補給

体力の回復のために大事なのは、①眠ること、②食べることです。

心地よい「睡眠」をとるために、室温や湿度、寝具など快適な環境を整えます。

「食べる」とは言っても、体調が悪くて、食欲がないようなら、口にできるものをしっかりとれば十分です。

喉が痛いときは、喉ごしのよいフルーツゼリーやバナナ、おかゆが重宝します。おかゆにちょっとだけ塩を加えると糖分も塩分もとることができます。活動時のエネルギー源となる糖分は炭水化物に多く含まれるので、おかゆはもってこいの一品です。また、発熱時には消化管の動きも鈍くなりがちなので、消化のよいものを選んであげてください。おかゆやうどんに消化のよい野菜を柔らかくして加えると栄養のバランスも整います。


親子で過ごす貴重な時間として

お子さまの風邪は、お母さま、お父さまにとって一大事! 自宅での養生が欠かせませんし、発熱すれば、看病が必要です。待ったなしの状況ですから、お母さま、お父さまは日常生活のどこかで予定を変更しなければならない状況になることもあります。 

ただ、大変なことばかりだとは言いきれないかもしれません。

保育園・幼稚園での集団生活に入ったお子さまは、お母さまやお父さまと一緒にすごす時間がずいぶんと短くなります。ですから、風邪を引いた時は、成長していくお子さまと一緒に過ごす大切な時間なのかもしれません。「看病も子どもが大きくなった今は、かけがえのない思い出よ」とは、先輩お母さまの言葉です。

(記事監修/愛育クリニック 小児科部長 澁谷紀子)