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2019年9月19日

水泳で子どもの成長促進! スポーツ活用子育て術!1

 

遊びは、子どもの成長期に欠かすことのできない活動です。

 

遊びの中で重要な位置を占めるのが、スポーツになります。

 

 

 

今回は、幼児期からスポーツをする大切さを体や心に与える影響から

 

考えていきます。

 

なかでも水泳にスポットを当て

 

その効用や子育てにおける活用術も提案します。

 

 

 

解説は、国士舘大学で水泳や水中での体力回復法を

 

研究する須藤明治教授です。

 

ご自身の競泳選手、コーチとしての経験も

 

踏まえアドバイスしてくれています。

 

 

 

 

 

 

 

Q.幼いころから運動をすることは、とても重要なのですね。

 

 

 

子どもの肥満、体力低下が言われて久しくなります。

 

体力や運動能力の低下はデータにはっきり表れ、靴ひもを結ぶなど体を上手にコントロールする能力や、スキップなどリズムをとって

 

体を動かす能力の低下も指摘されています。

 

 

 

その対策としては、追いかけっこをしたり、自由に跳び跳ねたり

 

といった遊びを日常生活に取り入れることです。

 

 

 

Q.なぜ、子どもの発達にとって、遊びが重要なのでしょうか?

 

 

 

それは遊ぶことによってさまざまな筋肉が動くことになり、運動機能の発達を促すからです。

 

思いっきり体を動かすという点でスポーツは遊びに含まれます。

 

 

 

現代は、私の子どもの頃と比べ、自由に体を動かして遊べる場が減っています。

 

子どもたちの体力増進は、幼稚園・保育園での遊びの時間、小学校の体育、スイミングスクールといった運動系の習い事、さらには野球やサッカーなどの地域のスポーツクラブが担っているように思います。

 

 

 

幼児期の遊びや運動は、体力や運動機能を向上させるだけでなく、脳の成長も促進させます。

 

ですから、運動が重要な意味をもつことを知って、家庭でも体を動かすためのいろいろな工夫をしてみることをお勧めしたいです。

 

 

 

Q.幼児期の体や脳は、どのように発達するのでしょうか。

 

 

 

 

 

3〜8歳までの5、6年間は、身長が1年に約5?伸び、体重は約2.3?程度増で推移します。

 

 

 

3歳ごろには、走ったり、跳んだりできるようになり、4歳になるとさまざまな全身運動が可能となります。

 

5歳では、それまでに習得した全身運動が徐々に安定して安全にできるようになっていきます。

 

この頃は、速く、しっかりと力強く行動できるよりも安定性や安全性が重要視されるのです。  

 

さらに6歳では、歩く、走る、跳ぶ、泳ぐ、這(は)うなどの基礎的な運動能力の発達が加速するだけでなく洗練されていきます。

 

 

 

こういった運動能力の向上は、体に指令を下す脳の発達を抜きにしては考えられません。  

 

脳の中では、五感から入ってくる刺激に反応して発せられる信号伝達がスムーズになり、子どもたちができる基礎的な運動のレパートリーが増大していきます。

 

また、知覚、思考、推理、記憶といった人間にとって非常に重要な認知機能を担う大脳皮質が成熟するにつれ、運動やものごとの認識ができる認知能力のレベルが上がっていくのです。