2019年9月25日
国士舘大学の須藤明治教授が水泳上達のポイントを語ってくれました。
さらに須藤教授が考案した、親子ででき、体の左右バランスを整える「けのび体操」も紹介します。
上手(うま)くなろうと思うことではないでしょうか。
本人が「上手くなりたい! そのために頑張る」という気持ちにならないと何事も身につかないのは、大人も子どもも同じです。
水泳で上を目指していくのは、書道や登山の上達法と似ている気がします。
書の世界は、上手い人の書いたものを深く研究し、それをまね、その技に追いつこうとしながら腕前を上げていく。
私自身は「自分と体つきは変わらないのに、どうして速く泳げるのだろう」と思って、その人の卓越したところを取り入れつつ懸命に練習してきました。
頂点に立った先輩の後ろ姿を見ながら、どうすれば自分も同じところに立てるだろう、と広い視点で考えるのは登山の手法から学んだ気がします。
水泳に限らず、何かに一生懸命取り組めば、さまざまな学びに出合えるものです。
それをどう活用していくかは、心がけ次第なのかもしれません。
心がけといってもお子さまが一人でそういった心持ちになることは難しいので、お母さま、お父さまが上手にサポートできるといいと思います。
スイミングスクールに通うなら、楽しい時間を過ごすということから出発し、体力をつける、お友だちを増やす、目標を達成したときの喜びを味わう、壁を乗り越えるなど、さまざまなことが学べるよう、背中を押してあげてください。
5歳の私に水泳を教えてくれたのは、父でした。忙しい合間を縫ってプールで熱心に手ほどきをしてくれたのです。
父と二人三脚で取り組んだ練習の日々は、私の大きな宝物です。私自身も親となって、3人の子どもたちとプールに行ったり、バドミントンをしたり、セミ捕りに行ったりしました。
体を動かすことはとても楽しいことです。水泳だけでなくさまざまなスポーツをしながら、家族の絆も深めてください。