校舎からのお知らせ

2020年9月28日

☆ベビー☆心と脳の発達

今回は、心と脳の発達についてお話します。

【運動は脳を発達させる!?】

太陽の恵みがなければ植物が育たないように、運動をしなければ子どもの脳は、育ちません。生まれたばかりの赤ちゃんの脳の重さは、400g前後です。それは、大人の30%程度の重さです。その脳が成長して実質的に完成するのは、6歳前後といわれています。わずか6年で脳の重さは大人の約90%にまで達するのです。脳の発達には運動が重要な意味を持ちます。子どもにとって運動は脳を発達させ、そして脳が成長することは、運動能力を高めることに繋がります。また、五感(視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚)からの刺激が体を動かす機能や知能を高めていきます。五感から伝わる刺激は、脳(特に大脳皮質)の中でも使う部分が異なるため、まんべんなく脳を発達させることができます。そのため、プールでの運動は、五感からの刺激を受けることに繋がり、脳の発達を促すのです。

【水泳で頭が良くなる!?】

神経系は、5歳までに約80%発達し、様々な神経経路が形成されていきます。それらは、一度その経路が出来上がると、なかなか消えません。この時期に神経回路へ刺激を与え、様々な動きを経験させることが、のちの大きな成長の土台となっていきます。また、この時期に水の浮力を使って自由に体を動かして遊ぶことは、脳の空間認知脳を鍛えることに繋がります。そのため水泳は、空間認知脳を鍛え、スポーツ万能の子どもが育つだけでなく、算数の図形問題が得意になるなど知能の面でも非常に効果があるといわれています。

【心の発達】

赤ちゃんの基本的感情は、生後6ヶ月〜1歳頃までには出揃ってくると考えられています。出生時は「興奮」のみとされており、3ヶ月頃に「快」「不快」が芽生え、6ヶ月頃には「怒り」「嫌悪」「恐れ」という嫌なものを避けたいという感情が生まれます。その後「悲しみ」や「喜び」が芽生えていきます。これらの感情の発達は、環境によって芽生えていきます。赤ちゃんの要求に応え、適切な対応があれば「快」の感情が将来的に思いやりや愛情といった感情に育っていきます。特に赤ちゃんは、五感からの刺激が大きな意味を持ちます。皮膚は、感覚を受け止める最も大きな器官のため、皮膚からの刺激は心理的にも大きな役割を果たします。スキンシップをたくさんとることで、赤ちゃんに安心感や幸福感を与え、それが赤ちゃんの心の発達に繋がります。そのため、乳児期の親子のスキンシップはとても大切なのです。