2014年7月27日
猛暑が続いています。
皆さん体調等は崩されていませんか?
先日、「うちの子が”ヘルパンギーナ”にかかった」というお声を聞きました。
聞きなれない病名だったので、早速調べてみました。
ヘルパンギーナとは夏風邪の一種で、発熱と口腔粘膜にあらわれる水疱性発疹を特徴とし、夏期に流行する小児の急性ウイルス性咽頭炎です。
症状は強い喉の痛みが代表的です。喉が真っ赤になり、喉の奥に小さな水ぶくれが数個から数十個出来てきます。水ぶくれのところが痛くなるため、喉や口が痛いというのが特徴です。38度以上の高熱が2〜3日続くこともあるそうです。
ヘルパンギーナの原因となるのはコクサッキーA群というウイルスを代表とする何種類かのウイルスです。かかった子供の咳やくしゃみでウイルスが飛び散り、それを他の子供が吸い込んで発病します。
原因となっているウイルスに対する薬はないので、ヘルパンギーナに特定の治療法や予防接種はありません。予防法としては、風邪をひいている子供に近づかない、と言うことに尽きます。
特に治療しなくても自然に治るため、風邪として対症療法が中心になります。主に喉や口の痛みと熱に対処します。解熱剤は熱を冷ます以外にも痛みを止める効果がありますから、小児科で処方されるケースが多いお薬です。
喉や口の中が痛いので食事や水分が摂りにくいことも。高熱が出ているときには脱水状態にならないよう、水分の補給を充分に行いましょう。
口の中が痛いときには、あまりかまずに飲み込めるやわらかいものを与えます。また、オレンジジュースのような刺激になるものは避け、味の薄いものを。牛乳・麦茶・みそ汁などで水分を補給します。

口の痛みが強くて水分がとれないときは脱水状態になるおそれがありますから、医師の診察を受けて下さい。元気がなくてぐったりしているときや高熱が続くときも、病院に行った方がいいでしょう。
ヘルパンギーナはよくある夏風邪の一種ですが、特に夏は脱水になりやすいので、保護者の方が気をつけてあげましょう。
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