水を通してココロ・カラダぐんぐん!お母さんたちの子育てを応援するマガジン

2017.10.19 | 健康

お子さまの成長と健康をサポートする毎日の「睡眠」を大切に 連載スタート!

他の国と比較しても日本の小中学生はかなり夜更かしをしているそうです。皆さまのお子さまはいかがですか? 日本小児保健協会が行った調査では、22時以降に就寝するお子さまは4歳で26%、5〜6歳で25%に上ることが明らかになりました。

「お子さまにとって睡眠がいかに大切であるか」をテーマに、全5回シリーズでお届けします。1回目は、睡眠の仕組みと効用についてお伝えします。


【第1回】「寝る子は育つ」は、健やかなお子さまの成長の証し


寝言も寝ぼけも大丈夫! 「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」

お子さまの睡眠について、考えてみたことはありますか? 睡眠は、毎日の食事や排せつ、運動と密接にかかわっており、お子さまの日常的な健康を維持するだけでなく、心身の成長に必要不可欠なものです。

眠りには、脳も体も眠っている「ノンレム睡眠」と、脳は起きていて体は眠っている「レム睡眠」があります。ノンレム睡眠とレム睡眠は交互に訪れ、一晩のうちに何度か繰り返します。このように睡眠には波があり定期的に眠りが浅くなるのが普通ですから、お子さまが寝言を言ったり寝ぼけたりしても、さほど心配することはありません。

このノンレム睡眠とレム睡眠の周期(1セット)は、大人は90〜100分ですが、生まれたての赤ちゃんは40〜50分、2歳児では75分となり、徐々に大人の間隔に近づいていきます。小さいお子さまほど、短い時間間隔で眠りが浅くなるものなのです。


毎日の眠りがつくる、お子さまの体と脳

眠りは、体を休めるためだけのものではありません。お子さまの体づくりにも一役買っています。

お子さまが眠っている間に成長ホルモンが分泌され、骨を伸ばし、筋肉を増やし、傷んだ組織を修復しています。成長ホルモンはとりわけ眠りかけに多量に分泌されますので、お子さまが眠りに入ったら途中で起こさないよう注意する必要があります。

大人になってからも成長ホルモンは分泌され、筋肉や骨を丈夫に保ち、代謝を促します。つまりお母さま、お父さまの健康にも、眠りは深くかかわっているわけです。

また、脳の成長にも眠りはとても大切。ノンレム睡眠中は脳も体も休んでいますが、レム睡眠中における脳は体の点検をしています。ノンレム睡眠とレム睡眠のどちらも脳の成長に必要なのです。また、眠りが発育期の脳の働きを固定化させるうえで重要なことだと考えられています。

成績アップはたっぷりの睡眠から?

ある大学の調査では、小学校高学年の成績上位群のうち50%は21時半前に就寝していたものの、成績下位群で21時半前に就寝する子は20%しかいないという結果がでています。このことから、睡眠不足は学力アップの妨げになると推測され、逆にいうと、「学習後にしっかり睡眠をとることで効果は上がる」と考えられます。

寝不足だとイライラしたり、集中力が続かなかったりするのは経験上ご存じかと思いますが、お子さまも同様です。イライラが高まると抑制がきかなくなることもあるでしょう。

また、睡眠不足が肥満の危険因子だということも最近わかってきています。ホルモンバランスが崩れることによって免疫の働きも弱まってしまいますから、病気になりやすい体になってしまうのです。

毎日とるたっぷりの睡眠が、こうしたさまざまなリスクからお子さまを遠ざけます。眠りの環境はお子さまにとってとても大事。お子さまが布団に入る時間になったら、お母さま、お父さまが率先してテレビを消し、スマートフォンの電源を切り、楽しい眠りの世界へお子さまを誘(いざな)ってください。

(記事監修/東京ベイ・浦安市川医療センターCEO 神山潤)

2回目は、「運動会やお遊戯会、旅行後の睡眠リズムを元に戻そう」こちら