2020.12.04 | 健康
今だから知りたい免疫と運動の関係《第7回》
感染症対策に対する関心が高まっている今だから知りたい免疫と運動の関係について、明治大学 経営学部公共経営学科 鈴井 正敏 教授 にご監修いただきました。
「免疫機能の仕組みと働き」から「運動が免疫機能に与える効果と影響」までを、全8回に渡って紹介します。(前回のテーマはこちら。)
第7回は、『ところで、運動の中でも水泳にはどんな特徴があるの?』では、水泳の特徴と免疫への効果を紹介します。
水泳は、定期的な運動習慣が身につく有酸素運動のひとつです。また、呼吸器系と心肺機能を向上させる効果があります。
目次
1.免疫機能の仕組みと働き
2.運動による免疫機能の向上
《第7回》水泳の特徴と免疫への効果 ※今回のテーマ
3.まとめ
水泳は定期的な運動習慣が身につく有酸素運動
水泳は1回のレッスン時間が準備体操も含めて60分程度の有酸素運動です。
(準備体操は5分~10分程度、泳ぐ時間は50分~55分程度)
クラスや年齢によって差がありますが、60分以内の運動強度が低~中程度の運動と考えられます。
また、スイミングスクールでは決まった曜日・時間に通い、運動しているので、定期的な運動習慣が身につきます。
水泳による呼吸器系と心肺機能の向上
水泳は水温30℃程度の水中で行う運動です。体温より低い環境下であり、常に水圧で体に負担をかかっているので、陸上で同じ時間運動するより運動負荷は高いです。
また、呼吸が制限される中での運動のため、効率的な酸素供給する必要があり、呼吸器系と心肺機能が向上します。
第8回は、『最大の感染予防は「免疫機能の維持・向上」』について紹介します。
続きはこちら。
監修者のプロフィール
鈴井 正敏、博士(医学)
明治大学 経営学部公共経営学科 教授
筑波大学大学院修士課程体育研究科 修了
研究テーマ
健康科学、運動とNK細胞
主な著書・論文
[1]「運動器慢性疾患に対する運動療法」 黒澤尚編,第1章 基礎編 「6. 運動と免疫」,金原書店,2009/09.
[2]Natural killer cell lytic activity and CD56dim and CD56bright cell distributions during and after intensive training. JAP, 96(6), 2167-2173, 2004/06.
[3]「スポーツ医学II-健康と運動-」池上晴夫著,第9章「免疫機能と運動」,2000/01.