2020.12.07 | 健康
今だから知りたい免疫と運動の関係《第4回》
感染症対策に対する関心が高まっている今だから知りたい免疫と運動の関係について、明治大学 経営学部公共経営学科 鈴井 正敏 教授 にご監修いただきました。
「免疫機能の仕組みと働き」から「運動が免疫機能に与える効果と影響」までを、全8回に渡って紹介します。
第4回は、『免疫細胞が細菌やウイルスと戦う仕組み~後半~』で、免疫細胞が細菌やウイルスと戦う仕組みの続きを見ていきましょう。
(前半の説明は、こちら をチェック。)
目次
1.免疫機能の仕組みと働き
《第4回》免疫細胞が細菌やウイルスと戦う仕組み~後半~ ※今回のテーマ
2.運動による免疫機能の向上
3.まとめ
免疫細胞が細菌やウイルスと戦う仕組み ~後半~
④ヘルパーT細胞はB細胞に抗体を作るように伝えます。B細胞は抗体を作って抗原を攻撃します。
⑤抗原によって細胞が汚染してしまうと、キラーT細胞が抗原細胞を攻撃します。
⑥抗原がなくなると、制御性T細胞が攻撃終了の指令をだします。攻撃が続いてしまうと体をかえって傷つけてしまいます。
⑦抗原(細菌やウイルス)を撃退した後、メモリーT細胞とメモリーB細胞が抗原を記憶して、次の侵入に備えます。
以上の①~⑦までの流れで、免疫細胞が細菌やウイルスと戦い、わたしたちの体を守っています。
第5回は、『運動が免疫機能に与える効果と影響』について紹介します。続きは こちら 。
監修者のプロフィール
鈴井 正敏、博士(医学)
明治大学 経営学部公共経営学科 教授
筑波大学大学院修士課程体育研究科 修了
研究テーマ
健康科学、運動とNK細胞
主な著書・論文
[1]「運動器慢性疾患に対する運動療法」 黒澤尚編,第1章 基礎編 「6. 運動と免疫」,金原書店,2009/09.
[2]Natural killer cell lytic activity and CD56dim and CD56bright cell distributions during and after intensive training. JAP, 96(6), 2167-2173, 2004/06.
[3]「スポーツ医学II-健康と運動-」池上晴夫著,第9章「免疫機能と運動」,2000/01.