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2017.09.21 | 健康

運動好きを育むのに大切なゴールデンエイジとは?【第2回】

【第1回】子どもと一緒に親もスクスク ~幼児期、思春期、それぞれの時代の子育ての様子を教えてください!~ では、世界で活躍するトップアスリートに共通していることが、幼少期から体を動かす機会がとても多かったということをお伝えしました(前回の記事はこちら)。今回は、数多くのトップアスリートたちが上手に活用した「ゴールデンエイジ」の仕組みについてお話します。お子さまがゴールデンエイジを万全の状態で迎え、最高の状態で毎日を送るために、わたしたち周りの大人はどのようにサポートしていけばよいのでしょうか?

 

【第2回】一流のスポーツ選手が上手に過ごした「ゴールデンエイジ」


<幼児期:1~5歳>運動神経が機能しはじめ、運動の基本的な形態をほぼ獲得

幼児期は体の神経系が非常に発達し、「走る」「跳ぶ」「投げる」「転がる」など、運動するための基礎的な動作のほとんどを獲得していきます。この時期は特別なことをしなくても、通常の環境で体を動かそうという運動刺激があり順調に成長すれば、小学校入学までにはまだおぼつかないながらも大人と同じ運動ができるようになります。

しかし、フォーム(姿勢)は大人とほぼ同じにできたとしても“運動機能の発達”は、通っている幼稚園や保育園に体を動かせる環境が整っているかで大きく違ってきますし、お母さま、お父さまが体を動かすことが好きだとお子さまも一緒に運動したいという気持ちが生じやすいようです。生活のなかで体を動かして遊んでいれば同じ年ごろの子ども同士それほど差がつくはずがないのに、実際は子どもたちを取り巻く環境によってかなりの差が生じているということです。体の基礎づくりをするこの時期は、運動できる環境を整えて、多種多様な運動に触れさせることが大切です。

<小学校低学年:小学校1~3年生>基礎的な運動能力の未熟さを修正するのに最適

小学1年生からの3年間は、幼児期と比べて運動能力の発達は緩やかになります。この時期は上手にできることよりもできないことができるようになることが重要なので、幼児期に身についた基礎的な運動の未熟さを修正するのに適しているといえます。

また、運動能力の発達が緩やかなこの時期は、幼児期にスポーツに苦手意識をもったり、体を動かすことを敬遠しがちなお子さまにとって苦手意識を克服する絶好のチャンスでもあります。「スポーツって楽しいね!」「体を動かすと気持ちいい!」と感じられるようにさまざまな運動体験や遊びを積み重ねていきましょう。

小学校低学年のうちに基本の運動がしっかりできていれば、その後運動神経は急速に向上し運動能力は一気に開花します。ですからこの時期にしっかり土台づくりをしておきたいですね。


<小学校高学年:小学校4~6年生>「即座の習得」ができ、運動を習得する最適学習期

いよいよゴールデンエイジの到来です! この頃には神経系の発達がほぼ完成し、運動神経のよさは「たくみさ」と「すばしっこさ」となって現れます。

この年代のお子さまは、大人では習得に100日かかることを、一瞬見ただけでできてしまうことがあります。このようにあらゆる動作を短時間で覚えられる=「即座の習得」ができる時期です。ただし、「即座の習得」が可能なのは基本の運動が完成しているお子さまに限られます。ですからそれまでに基本の運動をしっかり身につけることが大事です。

「即座の習得」ができるお子さまは、どんな運動でもすぐにできるので体を動かすのがおもしろくてたまらなくなっていることでしょう。こんなときにいいコーチと出会い、多くの技術を学ばせることが将来的に運動能力を大きく伸ばすためのポイントといえます。

お子さまの発達時期に合った最も適切な刺激を

心の成長と同じように運動についても、伸びる時期と伸びない時期があります。その時期を見極めたうえで、お子さまたちに最も適切な刺激を与えていくことが重要です。

次回から3回にわたり、幼児期、小学校低学年、小学校高学年の順で、お子さまがそれぞれの時期を最高の状態で過ごすためにぜひ実践していただきたいことをお伝えしていきます。 (記事監修/朝日大学教授 白石豊)


第3回目は、「将来を見据え、さまざまな運動体験をしよう!~幼児期~」こちら