2017.12.20 | 水
楽しい親子のお風呂タイムでカラダとココロを健やかに【第3回】

【第3回】成長に適したお風呂遊び・3歳児編
入浴時間を使って、お子さまのカラダとココロの成長に働きかけることをテーマに「お風呂遊び」をご紹介する本連載。
第3回は、3歳児に適した遊びについてお届けします。(前回の内容はこちら)
第2回に引き続いて、イトマンスイミングスクール・玉出校の西井先生にお話を伺いました。
今回もまた、3歳児だからこれということではなく、第2回のお風呂遊びが楽しくこなせて、さらにお子さまが何か違うことをやりたがったらトライするなど、お子さまの状態に合わせていただければ結構です。
では、さっそく3歳児によく見られる行動や様子についてお話していきましょう。
◎3歳児の主な特徴
3歳児になると、相手の話す内容がほぼ理解できるようになります。
けれども、同時に反抗期を迎えるため、言われたことが正しいとわかっていても、わざと嫌がってみせます。
何を言われても、とにかくまずは嫌だと主張する。反抗期だとわかっていても、パパやママをうんざりさせたり、大きなストレスになったりしますよね。
でも、ここでただ怒るのは得策ではありません。
2歳児の「イヤイヤ期」とは違って、相手の言うことは十分わかっているので、ここは心を落ち着けて、何回か言って聞かせましょう。
あきらめずに繰り返していると、子どもにも「お約束」がわかってきます。
たとえば、遊んだらおもちゃを片付けるなど、最初は嫌がっても何度か繰り返していくうちにそれがルールになり、習慣付くようになります。
また、お友だちとの遊びを楽しむようになり、周りのいろんなことにも興味を抱きはじめます。興味を持ったものにできる範囲で挑戦させてあげるなどし、子どもの世界を広げてあげてください。
◎3歳児におすすめの「お風呂遊び」とは
ママゴト遊びや魚釣りゲームなど、普段お友だちと楽しんでいるような「ごっこ」遊びや、単純なモノの動きや音に夢中になるこの時期、お風呂でもそれらの遊びをやってみましょう。

①野菜や果物、磁石でくっつくお魚などのおもちゃを湯ぶねに持ち込んで、洗面器や湯桶の中に集めるゲームをしてみたり、せっけんケースをお弁当箱に見立てて小さなボールなどを詰めてみたり。
子どもが設定したストーリーを聞きながら、ママゴト遊びを楽しんでみましょう。
②“おなら”遊び
『うんこ漢字ドリル』が大ヒットしたように、子どもたちはうんこやおならに興味津々。泣いた顔がすぐにも笑う、ある意味魔法のことばですね。
そこで、洗面器などを湯ぶねに沈めて、子どものおしりの近くでくるっと反転。
すると、ボコッという音とともに、大きな泡が飛び出します。
そのとき「大きいおならが出たね!」と言ってあげれば、次は自分から進んで遊ぶようになります。

③手で水鉄砲
手と手を合わせてピュっと水を噴き出させる「手で水鉄砲」。うまく水を飛ばすコツをご紹介します。
・片方の手の指を閉めた状態で軽く丸みを持たせ、受け皿にします。反対の手も同じようにして、両手を重ねます。
・中をふくらませながら指と指に隙き間がないようぎゅっと閉じ、親指付近に穴をあけます。
・その穴からお湯を入れたら、空洞をつぶすように両手を勢いよく閉じて、中の水を飛ばします。
うまくできるようになるまで、何度かやって見せてあげてくださいね。できるようになったら水の飛ばしっこを楽しみましょう!
水ならではの現象やおもちゃなどを効果的に使って、より水に親しめるようなお風呂遊びを楽しみましょう。
前回と合わせて2~3歳児と楽しむお風呂遊びをご紹介しましたが、実は何よりも、パパやママが気持ちよくお風呂に入って、子どもたちともスキンシップを楽しめるとことが大事なのです。
子どもをお風呂に入れることばかりを考えて、せっかくのリラクゼーションタイムである自分の入浴が面倒なものになってしまっては本末転倒です。
パパとママがお風呂の時間を満喫している様子を子どもたちはちゃんと見ていますし、気持ちよさもしっかり伝わります。
目や感覚でそれらを理解することによって、自然と子どもたちにとってもお風呂は気持ちがよいものだと認識できるものです。
どうか親子で貴重なコミュニケーションの時間を楽しんでくださいね。
<取材協力>イトマンスイミングスクール玉出校 西井先生
【第4回】成長に適したお風呂遊び・4歳児編は こちらから