2018.01.22 | 水
楽しい親子のお風呂タイムでカラダとココロを健やかに【第5回】

【第5回】成長に適したお風呂遊び・5歳児編
入浴時間を使って、お子さまのカラダとココロの成長に働きかけることをテーマに「お風呂遊び」をご紹介する本連載。最終回となる第5弾は、5歳児に適した遊びについてお届けします。
第4回に引き続き、イトマンスイミングスクール・御殿場校の川崎先生にお話を伺いました。
見かけは4歳児とあまり差がないように思えますが、その実、大きな成長の兆しが見えるのが5歳児。スイミングスクールでも、幼児クラスからジュニアクラスへと移行することが多いこの時期。どんな特徴があって、どのようなお風呂遊びが適しているのか。さっそく見ていきましょう。
◎5歳児の主な特徴
保育園や幼稚園では最年長クラスになります。大まかなりに社会や集団のルールや日常生活のマナーを理解するなど、着実に成長のステップを踏んでいきます。カラダも筋肉が強くなり、脳や神経が発達することでバランス機能が向上します。
図形や色、話の内容などが理解でき、記憶もできるようになります。個人差はあるものの、20~30くらいまでの数が数えられる子も出てきます。
社会性も生まれ、周囲の状況をしっかり見たり、自分の欲求を押さえてルールに従って遊んだり、自分より幼い子の面倒をみたりすることができるようになります。
◎5歳児におすすめの「お風呂遊び」とは
①ぽっかり浮かんでみよう
ただ顔をつけたり、もぐったりするのではなく、水の性質である「浮力」を体感しながら遊びとして楽しめるようになります。カラダを丸め、手で両足を抱えながら湯ぶねに浮かびます。そうしてカラダが浮きあげることが「浮力」だと教えるなど、遊びの中で水について学んでいきましょう。広いお風呂であれば、カラダを伸ばして浮き身の姿勢をとるなどさせてもいいですね。

②いくつまでもぐれるかな?
同様に、ただ水中にもぐるだけではなく、数を数えることも覚えていきます。そして昨日よりきょう、きょうよりあすと、もぐっていられる時間がどんどん長くなっていくことで、子どもにやる気が生まれます。記録を更新するたび、しっかりほめてあげてください。
もちろん無理や過度のがまんは厳禁ですが、社会性とともに競争意欲がわくこの時期の特徴を生かし、子どもの力を伸ばしてあげてくださいね。
5歳くらいになると、弟や妹ができることも。下の子どもを抱っこしながら、上の子をひとりで湯ぶねに入れるようなときは、「お兄ちゃん(お姉ちゃん)はすごいね!」などとほめてあげながら、「どれくらいもぐれるか、弟(妹)に見せてあげてね」といってチャレンジ欲を促すことなども有効です。
そうしてお風呂でできる水遊びが上手にできるようになってきたら、もっと広いプールなどに挑戦したくなってくるものです。「好きこそものの上手なれ」、です。子どもたちにそのような前向きな姿勢が見受けられたときには機会を逃さず、何事にも積極的にチャレンジさせてあげてくださいね。
<取材協力>イトマンスイミングスクール御殿場校 川崎先生