2019年9月26日
水泳で、左右のバランスを重視するのは、同じ力で手足を動かさないと真っすぐ進まないからです。しかし、日常生活では利き腕・足が使われ、そちら側の筋肉が発達するので左右差が生じがちです。左右のバランスが崩れると骨盤がゆがみ、姿勢が悪くなったりします。
そこで、体の左右差を気持ちよくリセットする「けのび(ストリームライン)体操」を紹介します。
これは、「けのびポーズ」をベースにし「ショルダーサークル」「サークルスクワット」「振り子足ブラ体操」「合掌ストレッチ」を組み合わせたものです。
けのびとは、手を真っすぐに伸ばし、体の軸を使って手の先から足の先で一直線を描く動きで、水泳の基本となります。けのびを取り入れたこの運動は、体の軸を真っすぐにし、体幹を鍛えます。ぜひ、ご家庭でお子さまとチャレンジしてみてください。
<基本の形>「けのびポーズ」 ★体幹を鍛え、水泳の練習にもなる
背筋を伸ばしていすに座る。頭の後ろで手を重ね息を吸い、息を吐きながら、腕を伸ばす。
息を吸いながら一度戻す。次は、さらに腕を引き上げ、8秒間保ち元に戻す。あと2回繰り返す。
「ショルダーサークル」 ★肩関節の動きを広げる
一方の肩を軸にして肩甲骨の動きを意識しながら、後ろから前に肩を大きく回す。
左右5回繰り返す。深呼吸をして終了。
※「けのび体操」の深呼吸
?鼻から4秒かけて吸う。?口から8秒かけて吐く。
「サークルスクワット」★ももの前側の筋力を鍛える
足を肩幅に開いて立つ。
息を吸いながらひざを曲げて腰を落としていき、同時に腕を軽く曲げて、たるを抱えるような形をつくる。
息を吐きながら立ち上がり、腕を下ろす。立ったときに、しっかり背筋を伸ばす。8回繰り返す。
「振り子足ブラ体操」★股関節の動きを広げる
足を肩幅に開いて立つ。一方の足に重心を乗せ、もう一方の足をやや前に伸ばし、振り子のようなイメージで左右に振る。
背筋が曲がらないように気をつけながら、逆の足も行う。
「合掌ストレッチ」★肩のインナーマッスルを鍛える
いすに腰かけて、背筋を伸ばし、あごの下のあたりで手のひらを合わせ、深呼吸を3回する(1)。
息を吸うときに指先を手前に倒し(2−1)、息を吐くときに指先を外側に倒す(2−2)。
再度息を吸い(3−1)、今度は息を吐きながら手のひらを下にして腕を前に伸ばす(3−2)。
元に戻して(1)息を吸い(4−1)、息を吐きながら手のひらを上に向けて腕を前に伸ばす(4−2)。
息を吸い(5−1)、息を吐きながら、腕を内側にひねりながら伸ばし手のひらを外に向ける(5−2)。2〜5を3回繰り返す。
深呼吸して終了。