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水を通してココロ・カラダぐんぐん!お母さんたちの子育てを応援するマガジン

2018.02.08 | 健康

【医師監修】子どもの風邪は症状を見て!上手な対処法を知る【第3回】

風邪を引くことで、お子さまの免疫力が増していくとはいえ、つらい思いをするのは最低限にとどめたいものです。

今回は、ご家庭ですぐに実践できるお子さまのための予防策を紹介します。


【第3回】
うがい・手洗いに、免疫力保持! 風邪・インフルエンザの予防策


うがい・手洗いでウイルスをブロック

日常生活における予防策は、風邪もインフルエンザもほぼ同じになります。

基本は、手洗いとうがいです。風邪は、風邪を引いている人のせきやくしゃみなどによって飛び散るウイルスが、他の人の口や鼻などの粘膜に直接触れて起こる、飛沫(ひまつ)感染で広がっていきます。ですから、まずは原因になるウイルスを体の中に取り込まないよう心掛けることです。

手洗いでは、手についたウイルスを洗い流します。過度な手洗いは手荒れのもとになってしまいますから、肌が弱いなら水洗いですませるなど状況を見ながら判断してあげてください。

乾燥時期は、喉が渇きやすくなるだけでなく粘膜の防御も弱くなります。うがいで、喉を湿らせて粘膜にウイルスがつくのを防ぎます。

お子さまへの感染を防ぐために、家族全員で手洗い・うがいを積極的に行いましょう。


室内を暖かくして乾燥を避け、ウイルス増殖阻止

ご家庭でのお子さまの居場所を、風邪ウイルスが最も嫌う高温多湿の状況に保つことが、環境面での予防対策になります。

暖房器具と加湿器をじょうずに活用してください。室温は大人が適温と感じる程度にします。湿度の目安は、50〜60%です。寒いとどうしても免疫力が低下します。室内を暖かくしておくことは、免疫力アップにも結びつきます。

睡眠、体力アップで免疫力保持

免疫力が強ければ、ウイルスが体に入り込んでも風邪を引かずに済み、風邪をこじらせることもありません。免疫力を維持するために、体調管理には十分に気をつけたいものです。バランスよく食べて、睡眠を十分とり、さらには、日頃から運動などで体を鍛え、免疫力と抵抗力をつけておきます。

夜更かしや朝寝坊すること、毎日食事時間が異なることは、抵抗力とともに、体力を低下させる原因にもなります。起床、就寝、食事の時間はできる限り同じにし、規則正しい生活を心掛けましょう。

「子どもは風の子」

その言葉どおり、寒い季節に運動したり体を動かすことは、体調を整えるとともに体温を上げ免疫力を高めるので、風邪防止に役立ちます。


最大の防御策は予防接種

インフルエンザ予防として、毎年ぜひ行いたいのが予防接種です。インフルエンザのワクチン効果は、ワンシーズンしか持続しません。ですから、1歳を過ぎたら医療機関で毎年接種することをおすすめします。

予防接種は12歳までは毎年2回受ける必要があるので、本格的にインフルエンザがはやり出す12月半ばまでに2回目の接種を終えるようにします。

ただし、予防接種を受けていても油断は禁物。インフルエンザワクチンは、あらかじめその年に流行しそうなウイルスのタイプを予想して製造されるので、接種したワクチンと異なるタイプのウイルスが流行すると、感染する危険があるのです。

家庭内の感染はマスク・手洗いで防止

お子さまが風邪やインフルエンザにかかったら、ケアするお母さま、お父さまはどのように感染を防いだらよいのでしょう。

お子さまの熱が下がっても、すっかり治るまではマスクの着用を心掛けて、ウイルスを吸い込まないことがとても大事です。また、マスクをしていても、すき間からどうしてもウイルスが入り込む可能性があるので、うがい・手洗いも必ずすること。

また、お父さま、お母さまがかかった時は、マスクをしてウイルスを飛散させないようにします。インフルエンザウイルスにはアルコール消毒が有効なので、上手に活用しましょう。

(記事監修/愛育クリニック 小児科部長 澁谷 紀子)


第4回目は、
「病院に行く?それとも家で安静にする?診察を受けるべき症状とタイミング」です。
どうぞお楽しみに!

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